外壁塗装は『何を塗るか』より『誰が塗るか』で決まる【宇都宮・栃木】

query_builder 2025/08/21

更新日:2025-08-21|対象:戸建てオーナー/アパート・管理会社/発注担当者

リード
同じ塗料でも、人が変われば寿命が変わる――。仕上がり・耐久・トラブル率は、職人の段取り・下地処理・膜厚管理・環境管理で大きく差が出ます。本記事は、“誰が塗るか”を事前に見抜くためのチェック基準と質問リスト、契約前に決めるべき写真・記録・保証の中身まで、現場目線で一気にまとめました。


目次


結論(TL;DR)

  • 長持ち=下地処理×膜厚×環境管理×施工者の再現性。塗料名だけでは品質は担保できません。

  • “誰が塗るか”を見抜く鍵は、工程の文字化・計測・写真の3点。

  • 契約前に担当者・職長の実名写真枚数塗布量・露点差の記録方法書面で確定させましょう。


なぜ“誰が塗るか”が重要なのか

  • 下地処理の差:同じ外壁でも、藻コケ・粉化・小口吸水の度合いは家ごとに違う。洗浄・薬洗・ケレンの当て方で密着が変わる。

  • 膜厚管理の差規定塗布量・WFG測定(湿膜厚ゲージ)・缶の使用量を管理できる現場は艶・耐久が安定

  • 環境判断の差露点差・湿度・素材温度を見ずに塗ると白化・艶引け・剝離の原因。

  • 段取りの差面割り・希釈・再攪拌・乾燥インターバルを守れるかで仕上がりムラが出る。


良いチームの条件(4つの役割)

  1. 営業・診断:劣化原因→必要な工程だけを設計。不要な過剰工事を排除。

  2. 工事管理(現場監督)天候判断・工程変更・検査の意思決定を行う。

  3. 職長(リーダー職人)下地処理と希釈・膜厚管理の基準を現場で徹底。

  4. 職人清掃・マスキング・塗布を丁寧に。再現性のある手順でムラを出さない。

小規模会社でも、“誰がどこまで責任を持つか”が明文化されていれば十分戦えます。

見抜くための8つの基準

  1. 担当者・職長の実名と経歴:担当が最後まで変わらないか。実名+携帯を契約書へ。

  2. 見積の粒度下地処理・塗布量(kg/㎡)・回数・写真枚数数値で書いてあるか。

  3. 記録の約束洗浄→下塗り→各面完了工程写真(最低15枚)缶使用量・WFG値・露点差写真記録

  4. 希釈と攪拌“目分量禁止”を明文化2%刻み希釈・粘度カップ測定・再攪拌の運用があるか。

  5. 環境管理露点差≥3°C・RH≤85%・素材温≥TDS基準GO/NO-GOルールを持つか。

  6. 補修の標準範囲ヘアークラック幅、欠けサイズ、釘押さえなど追加費用の線引きが明確か。

  7. 安全・保険労災・請負賠償の加入確認。**近隣配慮(挨拶・養生)**の計画があるか。

  8. 保証の中身:年数より対象(雨水浸入・剝離・退色)点検頻度が明記されているか。


契約前に聞くべき12の質問

  1. 当日の職長名と経験年数は? 同行面談できますか?

  2. 下地処理は何をどこまで?薬剤洗いの要否再洗浄は?

  3. 下塗りの回数は何で決める?吸い込み止まりの判定方法は?

  4. 塗布量(kg/㎡)と回数希釈率の上限は?

  5. WFG(湿膜厚ゲージ)の測定位置・回数は?

  6. 缶の使用量とロット記録は渡してもらえる?

  7. 露点差・湿度・素材温度の記録は残す?

  8. 軽微補修の標準範囲追加の単価表は?

  9. 工程写真何枚どの工程で提出?

  10. 天候で順延時のルール(費用・工程再編)は?

  11. 近隣配慮(車・室外機・植栽・洗濯物)の計画は?

  12. 保証の対象定期点検の有無は?

答えが曖昧なら、その会社の現場標準が曖昧ということ。判断材料になります。

赤信号になりやすいサイン

  • 見積の品名が**「シリコン塗料」等の樹脂名のみ**で、製品名・塗布量が無い。

  • 下地処理が**「高圧洗浄一式」**の一行表記。藻コケ・粉化・金属サビの扱いが不明。

  • 写真提出の約束なし“完成写真だけ”。工程が見えない。

  • **「今だけ割引」「モニター価格」**を強調、担当・職長名が出ない

  • **“下請け丸投げ”**で当日の人員が不明。責任の所在がぼやける。


当社の実務ポリシー(可視化の約束)

  • 100円診断粉化度・含水・付着を点数化し、不要工程を削り必要工程だけを設計。

  • 担当一貫見積→着工→完了まで担当者・職長の実名固定

  • 記録工程写真15枚以上缶使用量・WFG値・露点差写真で提出

  • 標準補修ヘアークラック0.3mm未満/欠け5mm未満/釘押さえ追加費用なし(超過は事前合意)。

  • 保証:対象(雨水浸入/剝離/退色)と点検頻度を書面明記

  • 近隣配慮挨拶・車両動線・養生計画を事前共有。


よくある質問(FAQ)

Q. 良い塗料なら誰が塗っても同じでは?
A. いいえ。下地処理・膜厚・環境管理で寿命が変わります。誰が・どう塗るかが品質の大半です。

Q. 何社比較すれば十分?
A. 2〜3社が現実的。**項目の粒度(塗布量・写真・補修範囲)**を揃えて比較してください。

Q. 下請け施工はダメですか?
A. 一概にNGではありません。重要なのは責任の所在現場標準の徹底職長の実名・記録の約束があれば問題ありません。

Q. 仕上がり不良はどう防げますか?
A. WFG測定・缶使用量・露点差記録3点セットと、工程写真を契約時に約束することです。


まとめ/100円診断のご案内

  • 外壁塗装は**『何を塗るか』より『誰が塗るか』**。

  • 担当者・職長の実名+工程の数値化+写真で、品質は事前に作れる

  • まずは100円診断で現状を数値化し、必要な工程だけを設計します。

▼最短当日OK:100円診断のご予約
電話:028-612-8881(7:00–22:00)

Web:お問い合わせフォーム


監修・編集情報/免責

  • 企画編集:栃木県塗装の相談窓口 編集部

  • 監修:外壁・屋根チーム(施工技能士/実務10年以上)

  • 所在地:栃木県宇都宮市東宿郷3−1−8大福ビル3F

  • 更新日:2025-08-21

本記事は一般的な情報提供です。個別の現場条件・製品TDSにより最適な仕様は変わります。


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