屋根は塗装・カバー・葺き替えどれ?劣化度×勾配×コストの判定フロー【宇都宮・栃木】

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更新日:2025-08-31|対象:屋根のメンテを検討中の戸建てオーナー/管理会社

執筆:栃木県塗装の相談窓口 編集部
技術レビュー:施工管理責任者 小林 凌乃介(現場経験10年以上)
所在地:栃木県宇都宮市東宿郷3-1-8 大福ビル3F|電話:028-612-8881
検証方法:現場写真(洗浄→下塗→仕上げ)/缶使用量・湿膜厚・露点差ログ、屋根各部の劣化計測


結論

  • 塗装仕上げ層の保護が目的。下葺き(ルーフィング)や下地が健全で、割れ・反りが軽微勾配が十分ならベスト。

  • カバー工法=既存の上に新しい屋根を重ねるルーフィング老朽・ひび多発・色褪せ大など中度~重度で、下地が健全なら第一候補。

  • 葺き替え既存撤去→下地から刷新雨漏り・野地板腐朽・下葺き寿命末期なら最短で根治

  • 迷ったら①劣化度×②ルーフィング寿命×③勾配の3軸で判定し、写真と数値で意思決定。


まずは3条件で大枠を決める

判定軸軽度中度重度
仕上げの劣化(退色/チョーキング/微細クラック)退色中心・割れ少割れ/反りが点在面状の割れ・浮き・剝離
ルーフィング(下葺き)まだ健全年代相応に疲労寿命・雨水浸入疑い
勾配(※目安。製品TDS優先)3寸以上2.5〜3寸2.5寸未満
  • 軽度×健全×3寸以上塗装

  • 中度×疲労×3寸以上カバー(下地OK前提)

  • 重度 or ルーフィング末期 or 2.5寸未満葺き替え(もしくは防水系仕様)

※「寸」=和勾配。3寸 ≒ 約17°。低勾配は水が滞留しやすく塗装不利。必ず製品TDSで可否確認。

判定フロー(5ステップで決め切る)

  1. 雨漏りの有無:室内天井シミ/小屋裏の濡れ跡→YESなら塗装は最終手段カバーor葺き替えを基軸に。

  2. 屋根材の健全度

    • スレート:割れ数・反り・層間剝離を面で確認

    • 金属:赤サビ/穴あき/釘浮き

    • 瓦:ズレ/割れ/棟の緩み

  3. ルーフィング推定:年代・施工履歴・軒先端の見切りから下葺きの疲労度を推定(必要なら一部開口点検)。

  4. 勾配と納まり3寸以上か/谷・入隅・立上りの雨仕舞いが成立しているか。

  5. 将来計画太陽光予定・断熱改善・外観意匠・予算を加味して塗装/カバー/葺き替えを確定。


各工法の比較(要点だけ)

項目塗装カバー葺き替え
目的仕上げ保護・防水補助新規屋根で上書き根治(下地刷新)
適合条件屋根材健全/高勾配下地健全/荷重許容雨漏り・下地腐朽・低勾配
相対コスト1x2–3x3–5x
重量変化小やや増(材により)既存撤去で軽量化可
断熱・遮音塗料で補助的断熱材一体型も可野地や断熱層から最適化
工期感短い長い
既存不具合の根治

宇都宮・栃木の現場感夏の日射冬の冷え台風時期の強風を考えると、金属カバー(断熱材一体)葺き替えで通気層確保が長期的には有利なケースが多いです。

屋根材別の要点

スレート(コロニアル等)

  • 塗装割れ少×3寸以上×下葺き健全が条件。層間剝離・反りが増えていると塗装の持ちが悪化

  • カバー下地健全前提で有力。軽量金属+断熱材一体で室内暑さ改善に寄与。

  • 葺き替え雨漏り・野地腐朽・旧材の脆弱化時は最短ルート。

金属(トタン・ガルバ他)

  • 塗装赤サビ初期なら可。穴あき・広範囲腐食はNG。

  • カバー/葺き替え防音・結露対策を同時に設計。釘/ビス浮きは要是正。

瓦(陶器・セメント)

  • 塗装陶器瓦は基本不要セメント瓦は状況次第で再塗装可。

  • 葺き替え重量・耐震下葺き寿命軽量屋根へ刷新が選択肢。


よくある“誤解”と正解

  • Q. 塗装で雨漏りは止まりますか?
    A. 漏水の主因は下葺き・板金・雨仕舞いにあることが多く、塗装だけで根治は困難カバーor葺き替えでルーフィングまで対処が基本。

  • Q. カバーは重くて耐震に悪い?
    A. 金属軽量材なら重量増は限定的。一方、葺き替えは既存撤去で軽量化も可能。構造・既存材と合わせて判断。

  • Q. 低勾配でも塗装で何とかなる?
    A. 低勾配は水が滞留しやすく、塗装は再現性が不利防水系仕様葺き替えで納まりから見直すのが安全。


見積で“必ず”そろえるチェック(コピペOK)

  • 屋根材と劣化度の実写(割れ本数・反り・サビ)

  • ルーフィングの健全度判定(開口点検可否・年代推定)

  • 勾配(○寸)・面積(㎡)・役物(谷・棟・雪止め)の数量

  • 工法(塗装/カバー/葺き替え)と理由

  • 塗装なら:下塗り系統・規定塗布量・回数・湿膜厚測定の運用

  • カバーなら下地補修断熱材有無役物の取り合い

  • 葺き替えなら既存撤去範囲野地板増し張り・新規下葺き材の仕様

  • 工程写真(最低15枚)と露点差・温湿度ログ提出

  • 保証の対象(雨水浸入・剝離等)と年数、定期点検の有無


3分セルフ判定(家の前でチェック)

  • 天井や壁紙に雨染みがある

  • 屋根の割れ/反り/釘浮きが肉眼で複数見える

  • 金属部の赤サビ点ではなく面で出ている

  • 築(または前回工事から):屋根は外壁より早いサイクルで劣化中

  • 勾配が緩い(雨が流れにくそう)/谷や入隅が多い
    2つ以上当てはまれば塗装以外も要検討写真+数値での診断をおすすめします。


まとめ/ご相談窓口

  • 塗装=軽度&高勾配&下葺き健全カバー=中度&下地健全葺き替え=重度や雨漏り

  • 宇都宮・栃木の気候を踏まえ、断熱・通気・雨仕舞いまで含めた総合設計が長持ちの近道です。

  • 当社は写真と数値(塗布量・湿膜厚・露点差・勾配)判断を可視化します。

最短当日OK:100円診断のご予約

  • 診断:屋根の劣化度・下葺き推定・勾配を採点+写真

  • 提出:48時間以内の簡易報告書(最適工法・工程・概略スケジュール)
    所在地:栃木県宇都宮市東宿郷3-1-8 大福ビル3F|電話:028-612-8881(9:00–18:00)
    Web栃木県塗装の相談窓口


監修・編集情報/免責

  • 企画編集:栃木県塗装の相談窓口 編集部

  • 技術レビュー:施工管理責任者 小林 凌乃介

  • 所在地:栃木県宇都宮市東宿郷3-1-8 大福ビル3F|電話:028-612-8881

  • 更新日:2025-08-31

本記事は一般的な情報提供です。実際の適否は現地条件と製品TDS(技術資料)でご確認ください!

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栃木県塗装の相談窓口

住所:栃木県宇都宮市東宿郷3-1-8

大福ビル3F

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