【施工事例】宇都宮市長岡町|ALC外壁・コロニアル屋根塗装と雪害雨樋交換|220万円
Before

After

宇都宮市長岡町の築約30年、木造2階建て住宅で、ALC外壁とコロニアル屋根の塗装、付帯部塗装、2階軒樋の交換を行いました。
ご相談のきっかけは、大雪によって軒樋の金具が破損し、雨水が外壁や軒天付近へ大量に垂れていたことです。調査では、雨樋の機能不全と勾配不良に加え、ALC外壁に0.3mm以上のひび割れ、屋根に退色やひび割れを確認しました。
工事金額は税込220万円、天候による休工日を含む工期は20日です。
(▶︎施工前の建物全景)
今回の施工内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工地域 | 栃木県宇都宮市長岡町 |
| 建物 | 木造2階建て戸建て住宅 |
| 築年数 | 約30年 |
| 外壁材 | ALC |
| 屋根材 | コロニアル |
| 施工面積 | 外壁約170㎡、屋根約120㎡ |
| 主な症状 | 軒樋の破損・勾配不良、外壁のひび割れ、屋根の退色・ひび割れ |
| 工事内容 | 外壁塗装、屋根塗装、ひび割れ補修、軒天・破風・雨樋塗装、2階軒樋交換 |
| 外壁塗料 | エスケー弾性プレミアムフィラー/エスケープレミアムシリコン |
| 外壁色 | SR-169 |
| 屋根塗料 | マイルドシーラーEPO/エスケープレミアムルーフSi |
| 屋根色 | セピアブラウン |
| 付帯部塗料 | エスケー一液NADウレタン |
| 軒天塗料 | ケンエースG-Ⅱ |
| 軒樋 | Panasonic PC50 |
| 工事金額 | 2,200,000円(税込) |
| 工期 | 20日(天候による休工日を含む) |
ご相談いただいた経緯
お客様は、前回の塗装から約15年が経過していたものの、次のメンテナンスを行う時期が分からずにいました。
直接のきっかけとなったのは、雪害による2階軒樋の破損です。雨が降ると軒樋から雨水が大量に垂れ、近接する外壁や軒天への影響を心配されていました。外壁にひび割れが多かったことも、相談内容の一つです。
雨樋については保険申請を行い、雪害として認められ、保険金が支払われています。ただし、保険の対象になるかどうかは被害状況や契約内容によって異なります。
(▶︎雪害で破損した2階軒樋の写真)
現地調査で確認した症状
雨樋の破損と勾配不良
2階軒樋では、金具の破損と軒樋の変形があり、本来の勾配を保てていませんでした。雨水を排水口まで流せず、外壁や軒天付近へ雨水が垂れる状態です。
この状態が続くと、雨水が繰り返し同じ場所へかかり、外壁や軒天の劣化につながる可能性があります。そのため、今回の工事では雨樋への対応を優先しました。
ALC外壁のひび割れと含水率
外壁には複数のひび割れがあり、その多くが0.3mm以上でした。ALCは軽量気泡コンクリートと呼ばれる外壁材で、表面の塗膜や目地、ひび割れ部分から水分を入れないことが重要です。
外壁の含水率は、北面23%、南面13%、東面16%、西面18%でした。雨樋が破損していたのは西側の2階部分です。ただし、この測定値だけを根拠に、雨樋の破損が含水率へ直接影響したとは断定していません。
ひび割れについては、地震や地盤の動きが関係した可能性を考えましたが、現地確認だけで原因を一つに特定することはできません。なお、今回は散水試験や雨漏り調査は行っていません。
外壁のひび割れで確認するポイントでも、症状ごとの考え方をご案内しています。
コロニアル屋根の塗膜劣化
屋根では、旧塗膜の退色と色あせ、ひび割れを確認しました。前回の塗装から約15年が経過しており、紫外線や雨の影響によって塗膜の耐候性が低下した状態と判断しました。
破風板金については劣化が少なく、交換の必要はないと判断しています。今回は交換ではなく塗装で対応しました。
なぜこの工事方法を選んだのか
今回の工事では、劣化した部分を一律に塗装するのではなく、破損の状態に応じて補修、交換、塗装を分けました。
機能を失っていた2階軒樋は、塗装では勾配や変形を直せないため、既存の軒樋と金具を撤去して交換しています。一方、外壁はひび割れを変成シリコン系補修材で処理したうえで、エスケー弾性プレミアムフィラーを下塗りに使用しました。
屋根にはマイルドシーラーEPOを下塗りとして使用し、中塗りと上塗りにはエスケープレミアムルーフSiを採用。外壁、屋根ともに下塗り・中塗り・上塗りの3工程です。
材料は、現地調査の結果、お客様が希望された耐久性、工事全体の予算を踏まえて選定しました。耐用年数は建物の立地や下地の状態、施工後の環境でも変わるため、「必ず15年持つ」とは説明していません。
実際の施工工程
足場設置・高圧洗浄
最初に仮設足場を設置し、外壁と屋根を高圧洗浄しました。屋根は洗浄によって汚れや劣化した塗膜が除去されると、表面の傷みが施工前より分かりやすくなります。
洗浄後の屋根は踏み方によって負担がかかるため、作業中は足を置く位置と体重のかけ方に注意しました。
外壁のひび割れ補修
0.3mm以上のひび割れを中心に、変成シリコン系補修材を充填しました。ひび割れを残したまま塗料を重ねるのではなく、先に補修してから塗装工程へ進んでいます。
(▶︎ALC外壁のひび割れ補修写真)
外壁の下塗り
下塗りにはエスケー化研のエスケー弾性プレミアムフィラーを使用しました。下地を整え、中塗り・上塗りを施工するための工程です。
(▶︎外壁下塗りの写真)
外壁の中塗り・上塗り
中塗りと上塗りにはエスケープレミアムシリコンを使用し、色はSR-169を選びました。各工程の間はメーカーが定める乾燥時間を確保し、乾燥待ちの間は別の施工箇所を進めています。
(▶︎外壁中塗りの写真)
(▶︎外壁上塗りの写真)
屋根の下塗り
屋根の下塗りにはマイルドシーラーEPOを使用しました。洗浄後のコロニアル屋根へ下塗り材を塗布し、次の塗膜を形成するための下地を整えています。
(▶︎屋根下塗りの写真)
屋根の中塗り・上塗り
中塗りと上塗りにはエスケープレミアムルーフSiを使用しました。色はセピアブラウンです。希釈量と乾燥時間はメーカーの施工条件に合わせています。
(▶︎屋根中塗りの写真)
(▶︎屋根上塗りの写真)
屋根塗装の工程や確認項目は、屋根塗装の案内ページでもご確認いただけます。
軒天・破風・雨樋の塗装
軒天にはケンエースG-Ⅱ、破風と雨樋にはエスケー一液NADウレタンを使用しました。軒天と付帯部は、それぞれ2回塗りで仕上げています。
(▶︎軒天塗装の写真)
(▶︎破風・雨樋塗装の写真)
2階軒樋の交換
雪害で破損した軒樋と金具を撤去し、新しい金具を取り付けました。軒樋にはPanasonic PC50を使用しています。
金具の位置と勾配を調整したうえで軒樋を取り付け、施工後に通水試験を行いました。
(▶︎新しい軒樋金具を取り付けた写真)
この現場で特に注意した点
施工期間中は夕方に雨が降る日が多かったため、天候と塗装面の状態を確認しながら工程を調整しました。雨の翌日は、塗装面や下地が乾いているかを確認してから、その日の施工可否を判断しています。
塗料は、メーカーが指定する希釈量と工程間の乾燥時間を守りました。乾燥時間を短縮して次の塗装を重ねることはせず、その間に養生や別箇所の作業を進めています。
高圧洗浄後の屋根では劣化部分が明確になったため、作業者が体重をかける場所にも注意しました。このような施工前の状態確認については、1日かけた100円診断でも考え方をご案内しています。
施工前と施工後の変化
外壁はひび割れを補修してから3工程で塗装し、屋根も下塗り・中塗り・上塗りで仕上げました。施工後には外壁の含水率を再確認していますが、施工後の測定値は記録されていないため、数値の比較は掲載していません。
軒樋は交換後に通水試験を行い、雨水が排水方向へ流れることを確認しました。施工前に発生していた破損箇所からの雨垂れも解消しています。
お客様からは、「思っていたよりも明るい仕上がりになり、別の家のように感じた。きれいになってよかった」との感想をいただきました。
(▶︎施工後の建物全景)
費用と工期
今回の工事金額は、税別200万円、税込220万円です。
費用には、仮設足場、既存軒樋と金具の撤去、新しい金具と軒樋の取り付け、屋根塗装、外壁塗装、ひび割れなどの破損部補修、軒天塗装、破風塗装、雨樋塗装が含まれています。今回、別途費用となった工事はありません。
工期は、天候による休工日を含めて20日でした。塗装工事は雨天時に進められない工程があるため、同じ工事内容でも季節や天候によって工期は変わります。
保証期間は完工日から7年です。施工後は半年点検を予定しています。
同じ症状でお困りの方へ
雨樋から水が垂れている場合、落ち葉による詰まりだけでなく、金具の破損、軒樋の変形、勾配不良が起きていることがあります。変形した雨樋は塗装では直らないため、交換や金具の調整が必要です。
外壁のひび割れも、幅、深さ、発生位置によって補修方法が変わります。塗装を先に決めるのではなく、ひび割れの状態や外壁の含水率、雨水がかかる位置を確認することが判断材料になります。
同様の工事については、外壁・屋根などの施工事例一覧も参考にしてください。
よくある質問
Q1.0.3mm以上の外壁のひび割れは、塗装だけで直せますか?
塗料を重ねるだけではなく、先にひび割れの補修が必要です。今回は変成シリコン系補修材を充填してから、外壁塗装を行いました。
Q2.雪で変形した雨樋は塗装で直せますか?
塗装では形状や勾配を直せません。今回は既存の軒樋と破損した金具を撤去し、新しい金具と軒樋へ交換しました。
Q3.火災保険を使えば雨樋工事は必ず補償されますか?
必ず補償されるわけではありません。今回は雪害として申請が認められ、保険金が支払われましたが、契約内容や被害状況によって判断は異なります。
Q4.外壁と屋根は同時に塗装した方がよいですか?
必ず同時に行う必要はありません。今回は両方に塗膜の劣化があり、足場を共通して使えることから同時に施工しました。
Q5.雨の翌日でも塗装できますか?
塗装面や下地が乾いていることを確認できれば施工可能な場合があります。今回は雨の翌日に状態を確認し、施工するかどうかを現場で判断しました。
まとめ
宇都宮市長岡町の築約30年の住宅で、ALC外壁とコロニアル屋根の塗装、外壁のひび割れ補修、雪害で破損した2階軒樋の交換を行いました。
調査では、0.3mm以上の外壁のひび割れ、屋根塗膜の退色とひび割れ、軒樋の金具破損と勾配不良を確認。ひび割れは補修してから塗装し、機能を失っていた軒樋は金具を含めて交換しています。
同じひび割れでも、表面の塗膜だけが割れているのか、外壁材まで影響しているのかで補修方法は変わります。雨樋についても、詰まり、変形、金具の破損を分けて確認することが必要です。塗装や交換を決める前に、現在の状態と不具合が発生した理由を確認することが大切です。
施工・診断・記事監修:株式会社Flumen 代表取締役 小林凌乃介
